棟方志功の作品には偽物が多い

インターネットオークションなどを見ていると、偽物も多く出品されています。作品自体が全然違うものや、巴里爾さんの鑑定シールも偽物があったりと、色々と手の込んだものがありました。それらの作品が、高いのものだと数万円で落札されているものもありました。
数年前、我が家のコレクションの一部を鑑定に出したところ、その中に偽物がある事が分りました。身近に偽物がある事に驚いたと同時に、本当に偽物なのか?と驚いたのを覚えています。他の本物の作品と素人目には違いが分からないようなもので、本当に偽物なのかなぁと、今でも少し思ってしまう程のものです。
棟方志功の作品に限らず、Rolexなんかは良く見ますが、ブランド物の時計。一時良くテレビでも鑑定検証が見られたブランド物のバック。美術品でも、なんでも鑑定団やインターネットオークションに出てくるように、絵画・焼き物・貨幣。とにかくどんな分野でも高く売れる物に関しては、偽物があります。
専門家の方が見ればすぐにわかるでしょうが、素人にはRolexやヴィトンのバックなんかは、偽物を見ても触っても、良くわかりません。とにかく、近年作られているスーパーコピー物はとにかく良く出来ているものが多いですね。
日本では、西暦708年(和銅元年)、和同開珎に始まった貨幣についても、偽物が多くあります。和同開珎に始まり、皇朝十二文銭、万年通宝・天平宝字・神功開宝・隆平永宝・富寿神宝・承和昌宝・長年大宝・饒益神宝・貞観永宝・寛平大宝・延喜通宝・乾元大宝の歴史があり、江戸時代に入ってからは、活発な経済活動が行われることで様々な貨幣が登場します。よく、時代劇などでも登場する大判小判。大判は、慶長大判・元禄大判・享保大判・天保大判・万延大判。小判では、慶長小判・元禄小判・宝永小判・正徳小判・享保小判・元文小判・文政小判・天保小判・安政小判・万延小判。これらの大判小判にも偽物が多く存在します。地方貨幣・領国貨幣などについては、ファンタジーと呼ばれる玩賞判なども流通しており、一概に偽物と括れない様なものも存在します。
話が大きくそれてしまいましたが、日本の美術品市場には、法的に効力を持った鑑定機関が存在しません。偽物が横行可能な土壌です。しっかりとした市場を築くためにも少し整備が必要かも知れませんね。
棟方志功の作品の偽物について話を戻しますが、組織的に作られた偽物も多い様で、とにかく手の込んだものも多くあります。古い話ですが、青森弁のおばあさんが日本中の画廊を回って、偽物を売りまくったという話を聞いたことがあります。
青森ズーズー弁のおばあさんが「むがし、ご近所に住んでいでぇ、志功さん青森に戻られた時に皆で食事して、、、その時に志功さんから頂いたんだ〜」とお話されます。殆どの画廊主は信じた事でしょう。見事に多くの偽物を日本中で処分したわけです。このおばあさんのお話だけでなく、日本中に沢山の偽物が存在しているはずです。
近年は、以前の鑑定家だった“巴里爾”さんの鑑定シールの偽物があったり、現在の“棟方志功鑑定会”の鑑定シールの偽物があったり、作品は本物で彩色だけがあとから施された偽物だったりなど。板画作品だけでなはく、肉筆画や書の作品でも多くの偽物をみます。今までみた中では、肉筆画でも有る意味、良い仕事してますね、風の作品もありました。

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